新卒の採用が少ない理由
新卒の採用率は低迷しており、就職活動が難しい時代が続いているといいます。
就職難が起こる最大に理由に、不景気が問題視されていますが、実はそれだけが原因では無いようです。
今までの終身雇用制度が崩れ、派遣社員が増えるなどしています。
正社員を減らす企業が増えたことが、新卒者の採用が決まりにくくなった背景にあります。
これまでは、製造業の現場などでも、新卒者を正社員として雇用する企業が多数ありました。
正社員を雇う代わりに、より低賃金の派遣雇用で働いてもらうことで製造コストを下げる企業が増加したことが、正社員を減らしています。
仕事自体を人件費の安い海外へ委託する企業が増えたことも新卒者の採用数を少なくしている原因となっています。
現代の会社は、利潤を得るために余分なコストがかかる部分は片端からカットしています。
新卒者の場合、採用してから会社に利益を提供できるような人材になるまでは数年かかると言われています。
新卒者の採用を控える理由になっていると考えられます。
コンピューターや最先端機器が入ることで、職人的技術への依存度が減り、少人数で仕事ができることも関係しています。
定年退職で年配者の退職が続いていても、新卒者を採用する人数が増えない背景には、正社員に頼らず人件費のかからない仕事を企業が行っているためでしょう。